フランス旅行、鉄道に乗るのが少し不安でした
南フランスを旅するとき、移動手段として何度も利用したフランスの鉄道。
今回の旅では、高速鉄道のTGVと、地域を結ぶTERの両方に乗りました。
日本で電車に乗ることには慣れていても、海外となると話は別。
「この列車で本当に合っている?」
「どのホームから乗るの?」
「スーツケースはどこに置けばいい?」
「座席は決まっているの?」
初めて利用するときは、こんなことが一つひとつ気になります。
私自身も駅の表示を確認しながらの移動でした。
今回は、実際に南フランスでTGVとTERの両方を利用して感じたことを、これからフランスを鉄道で旅する方に向けてまとめます。
※鉄道の運行方法や料金、荷物の規定などは変更されることがあります。旅行前にはSNCF公式サイト・SNCF Connectなどで最新情報をご確認ください。

TGVとTERは何が違う?
最初に、簡単に違いをまとめます。
| TGV | TER | |
|---|---|---|
| 正式名称 | TGV INOUIなど | Transport Express Régional |
| 主な役割 | 都市間の中・長距離移動 | 地域内の近距離・中距離移動 |
| イメージ | 日本の新幹線に近い | 在来線・快速列車に近い |
| 座席 | 基本的に指定席 | 基本的に自由席 |
| 予約 | 必要 | 基本的に座席予約なし |
| 荷物 | 規定あり | 自分で扱えて所定場所に収める |
| 向いている移動 | 都市から都市へ | 南仏の街から街への移動 |
私の感覚では、
TGV=目的地までしっかり移動する列車
TER=南フランスの街をつなぎながら移動する列車
という感じでした。
実際に乗ったTGV|カンヌからマルセイユへ
カンヌ観光を終えたあと、マルセイユへ向かう移動で利用したのがTGVです。
私が乗ったのは、
TGV INOUI 6866
カンヌ駅を出発し、マルセイユ・サン=シャルル駅へ向かいました。
列車自体の最終目的地はリヨン方面。
ここが日本の鉄道でもそうですが、少し注意したいところです。
自分が降りる駅が「マルセイユ」でも、駅の案内板には列車の最終目的地が大きく表示されていることがあります。
そのため、
「MARSEILLEの文字がない!」
と慌てるのではなく、
- 列車番号
- 出発時間
- 行き先
- 途中停車駅
を確認すると安心です。
私はこうした表示を一つずつ確認しながら乗りました。
海外の駅では、駅名だけを探すよりも、列車番号を確認する習慣をつけておくと分かりやすいと思います。
TGVは指定された車両と座席へ
TGV INOUIは基本的に座席指定です。
チケットには、
- 車両番号
- 座席番号
が表示されています。
ホームに列車が入ってきたら、まず自分の車両を探して乗車します。
大きなスーツケースを持っていると、乗ってから車内を何両も移動するのは大変。
特に50代からの旅では、重い荷物を持って慌てて移動するのは避けたいところです。
ホームで自分の車両位置を確認してから乗る。
これだけでもずいぶん楽になります。

TGVで気になったスーツケース
海外鉄道で私が特に気になったのが、大きなスーツケースです。
飛行機と違って、基本的には自分で列車へ持ち込み、自分で収納します。
TGVには、
- 車両入口付近の荷物置き場
- 車両中央などの荷物スペース
- 座席上の棚
- 一部の座席の間
など、荷物を置ける場所があります。
小さなバッグなら座席の近くに置けますが、大きなスーツケースは専用スペースを利用することになります。
TGV INOUIの荷物規定
2026年8月現在、TGV INOUIでは1人につき、
大型荷物2点まで
+
手荷物1点まで
が基本です。
大型荷物は最大70×90×50cm、手荷物は最大40×30×15cm。
また、荷物には氏名と携帯電話番号が分かるラベルを付けることが義務付けられています。
そして大切なのが、
自分の荷物を自分で一度に運べること。
荷物が多い旅では、荷物についても日本から出発する前に公式サイトの最新情報をご確認ください。
50代の旅なら荷物は少なめがおすすめ
南フランスでは、鉄道だけでなく、
- 駅の階段
- 石畳
- 坂道
- ホテルまでの移動
など、大きなスーツケースが負担になる場面が何度もあります。
私は旅をしていて、
「持てるか」より「自分で無理なく動かせるか」
の方が大切だと感じました。
私はいつも娘たちに「荷物が多いんじゃない?」と言われてます😅
旅の最初から最後まで扱う荷物だからこそ、少し余裕のある量にしておくと安心です。

TERとは?南フランスではとても便利
もう一つ利用したのが**TER(テー・ウー・エール)**です。
TERはフランス各地域を結ぶ地域列車。
私たちが南フランスを移動するときにも利用しました。
たとえば、ニース近郊からカンヌへ向かうときにもTERを利用。
南フランスでは、
ニース
↓
アンティーブ
↓
カンヌ
など、海沿いの街を鉄道で移動することができます。
観光客にとっても、とても便利な交通手段だと思います。

TERは日本の在来線に近い感覚
実際に乗って感じたのは、TGVよりもTERの方が日本の電車に近いこと。
TGVのような「長距離列車に乗る」という緊張感より、
街から次の街へ移動する日常の鉄道
という印象でした。
現地で暮らしている方も利用します。
観光列車というより、生活の中にある交通機関。
車窓から南フランスの風景を眺めながら移動できるのも、鉄道旅のよいところでした。
TGVとTERで一番違うと感じた「座席」
ここは初めて乗る方に知っておいてほしいポイントです。
TGV
TGVは座席が指定されています。
チケットに記載された、
車両番号+座席番号
を確認して座ります。
TER
一方、南フランスのTERは基本的に座席予約がありません。
空いている席に座ります。
そのため混雑している場合には、必ず座れるとは限りません。
荷物が大きいときや、できれば座って移動したい50代の旅では、時間に余裕を持って駅へ行く方が安心だと思います。
TERの切符はどうする?
TERの切符は、
- SNCF Connect
- TERの公式サイト
- 駅の券売機
- 駅の窓口
などで購入できます。
私たちが旅した南フランスは、Provence-Alpes-Côte d’Azur(プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール)地域です。
この地域のTERは「TER/ZOU!」として運行されています。
2026年8月現在、この地域の通常のTERチケットは、購入した運賃条件によりますが、指定された日・区間で利用でき、座席予約はできません。
チケットの種類によって条件が異なるため、購入するときは画面に表示される列車・日付・区間を必ず確認してください。
紙の切符?スマホ?
現在はスマートフォンにチケットを表示して乗る方法も一般的です。
ただ、海外旅行ではスマートフォンだけに頼りすぎないようにしています。
- スマートフォンの充電
- モバイルバッテリー
- チケットのスクリーンショット
- 列車番号
- 出発時間
- 到着駅
などを確認しておくと安心です。
駅でインターネットがうまくつながらない可能性もあります。
私娘に頼ることが多いのですが、海外では、**「その場で調べればいい」より「乗る前に確認しておく」**ようにしています。
駅のホームは直前まで分からないことも
フランスの駅では、乗車するホームが出発直前になって表示されることがあります。
まず駅の電光掲示板で、
- 列車番号
- 出発時間
- 行き先
- Voie(ホーム・番線)
を確認します。
Voie(ヴォワ)=ホーム・番線
と覚えておくと便利です。
ホームが表示されたら、そこへ移動します。
大きな駅ではホームまで距離があることもあるので、ギリギリの到着はおすすめしません。☺️

発車直前ではなく、少し早めに駅へ
私が海外旅行で鉄道を利用するときに一番大切だと思うのは、
時間に余裕を持つこと。
海外生活が長い娘は、慣れているようでマイペースです。
私は心の安心が必要なので
駅に着いてから、
「どこ?」
「何番線?」
「この列車?」
と確認する時間が必要です。☺️
さらに大きなスーツケースがあると、階段やエレベーターを探す時間も必要になります。
日本のように、
「あと3分だから走れば間に合う」
という移動は、できるだけしないようにしています。
旅先では予定を詰め込みすぎず、少し早めに駅へ。
これだけで気持ちにもかなり余裕ができます。
車内のトイレは?
50代からの旅では、トイレの場所も気になるところ。
TGV INOUIには車内トイレがあります。
長距離移動では、車内にトイレがあるだけでも安心感があります。
TERについては使用する車両によって設備が異なるため、私は駅で行けるときには先に済ませるようにしています。
海外では、
「あると思っていたトイレが使えない」
ことも考えて行動しておく方が安心です。
TERのスーツケースは?
TERも大きな荷物を持って乗ることはできます。
2026年8月現在、SNCFではTERの荷物について一律の最大寸法を設けていません。
ただし、
自分自身で扱えること
そして、
車内の所定スペースに安全に収納できること
が基本です。
通路を塞いだり、他の乗客の邪魔になる置き方はできません。
混雑するTERでは大きなスーツケースがあるだけで移動しにくくなるので、ここでも荷物をコンパクトにしておくメリットを感じます。
実際に乗って感じたTGVとTERの違い
両方に乗ってみると、役割がかなり違いました。
TGV
「今日はこの列車でこの街へ行く」
という、しっかり予定を決めた移動向き。
座席が決まっているので、乗ってしまえば比較的落ち着いて移動できます。
TER
南フランスの街を巡るにはとても便利。
TGVより気軽ですが、自由席なので混雑状況には注意が必要です。
私は、
長めの都市間移動=TGV
南フランスの街から街へ=TER
と考えると、とても分かりやすかったです。
50代からのフランス鉄道|私ならここに気をつけます
実際に利用して、次に乗るときにも気をつけたいと思ったことをまとめます。
① 駅には早めに着く
ホームを探す時間も旅の時間として考えます。
② 列車番号を見る
行き先だけで判断せず、列車番号と出発時刻も確認します。
③ スーツケースは自分で持てる重さにする
階段、ホーム、乗り降り。
海外鉄道では想像以上に自分で荷物を動かします。
④ TGVは車両番号と座席番号を先に確認
列車が来てから探すと慌てます。
⑤ TERは混雑することも考えておく
座席指定ではないので、必ず座れるとは限りません。
⑥ スマートフォンの充電を忘れない
チケットや時刻確認にスマートフォンを使う場面が増えます。
⑦ トイレは行けるときに
駅や列車によって状況が違います。
見つけたとき、利用できるときに済ませておく。
これは海外旅行でいつも意識していることです。

TGVとTER、どちらが難しかった?
乗る前はTGVの方が難しそうに感じました。
でも実際には、指定された列車・車両・座席を確認すればよいので、乗ってしまえば分かりやすい。
TERは気軽に利用できますが、
「本当にこの電車で合っている?」
「この駅に止まる?」
と、乗る前の確認は必要でした。
どちらも一度経験すると、それほど難しいものではありません。
娘に頼りっぱなしの私は、あまり大きな声では言えませんが…
鉄道で移動するから見える南フランス
今回の旅では飛行機だけでなく、TGVやTERを使って街から街へ移動しました。
鉄道に乗ると、その国で暮らしている人の日常が少し見える気がします。
駅へ向かう人。
大きな荷物を持つ旅行者。
通勤や通学らしい人たち。
そして窓の外を流れていく南フランスの風景。
目的地だけではなく、
移動そのものも旅の一部。
若い頃のように、できるだけ多くの場所を急いで回るのではなく、
列車に乗って、
景色を眺めて、
疲れたら少し休んで、
また次の街へ。
そんな旅も50代からは心地よいと感じています。
まとめ|TGVとTERを使えば南フランス旅行の範囲が広がる
最初は少し緊張したフランスの鉄道。
でもTGVとTERの違いが分かると、ぐっと利用しやすくなりました。
TGVは都市間を移動する高速鉄道。
TERは南フランスの街と街を結ぶ地域列車。
どちらか一方ではなく、旅程に合わせて使い分けることで、移動できる範囲が大きく広がります。
初めてのフランス鉄道は少し不安かもしれません。
私も同じでした。
でも一度乗ってみると、
「次も鉄道で行ってみよう」
と思えるようになります。
これから南フランスへ行かれる方の参考になればうれしいです。

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Instagram:@sayuri_lovetrip
note
ブログでは書ききれない旅先で感じたことや、母娘旅、日々のことを綴っています。
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